2019.08.01
組織力を強化したいという企業の経営者は多いと思います。
ただそれは、組織図を描けばいいというものではなく、組織の目的・機能について理解し、しくみ化することが必要です。
組織の形態として
①ライン組織 ②ライン&スタッフ組織 ③マトリクス組織などがあります。
組織のマネジメント階層としては
①トップマネジメント ②ミドルマネジメント ③ロアマネジメントに分かれます。
★無料:中小製造業の組織図ひな形(作成上の注意点)
これは、物理的な組織の形です。この組織を効果的に動かすためにはどうすればいいでしょうか?
役割と責任を明確にしていない組織では、製品やサービスの品質レベルが低いままで、競争力がありません。
製品やサービスの質が悪いのは、品質の悪い組織、うまく機能していない組織だからです。そこで組織の品質について考えてみます。
会社を成長させるには、優れた能力を持つ個人を集めるのではなく、優れた組織構造を作る必要があります。そしてその条件とは、「役割と責任」がはっきりしている組織のことです。つまり、それぞれの部署ごとに業務の役割と責任が明確になっているということです。
このように役割と責任がはっきりすると、役割をうまく果たせなかった部署は、なぜ果たせなかったのか、原因を究明して対策しなければなりません。この時、個人の責任にするのではなく、あくまでも、上記の部署内ルールを基本にして、ルール上の不備を直していきます。
・顧客とのコミュニケーション不足で情報のやり取りがうまくいかず、失注した
・顧客からの注文で、納期を間違って工場へ指示を出してしまった
・仕様変更内容を間違って解釈し、加工してしまった
日常よくありがちなこのような問題は、とかく個人のヒューマンエラーとして注意して済ませてしまいますが、組織として何ができていなかったのか?ルールのどこが不備だったのか?きっちり検証する必要があるのです。
検証、見直しすることによって、ルールがより明確になり改善されます。この事を繰り返していくと、業務がうまく進み、製品やサービスの品質も良くなっていきます。
★工場長の業務改革・品質改善活動マニュアル
そこで、組織は一段階成長したことが実感できます。
このようなサイクルが回る組織の活動を品質管理活動と言います。
製品、サービスの品質が良いのは、組織の品質が良いからです。
組織の品質が悪ければ、製品、サービスの品質も当然悪くなります。