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中小製造業の下請け体質からの脱出対策

2019.06.20

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下請け体質から抜け出す第一歩は、例えば、小物プレス業であれば、20トン程度以下のプレスで抜き・曲げその他の加工について精通し、必要な金型の構造やその作り方、価格、などについて引き合い先に説明できる能力と知識があることが必要となる。

また製品メーカーからプレス部品の設計形状について、加工の可否や能率についての問合せに、適切に答えられる能力も有していなければならない。

単に一定精度の加工ができるだけでなく、プレス加工技術全般について知識と情報を持っていることである。この場合、技術の間口は狭くてもよい。たとえば板金業でも箱物を得意とするところと、シャーシなど平面ものとに分かれて受け持つ範囲を特化してもよい。その範囲内では他の下請工場と差別化した技術を持つ専門家として客から信頼されそこに聞けば間違いない回答が得られると思われることが大切である。


第一章 中小企業の現状
 ★中小企業の2極化現象
 ★下請け体質から脱却できない中小企業の特徴

第二章 脱下請けの方策
 ★脱下請けの条件!しっかりした会社になるためには
 ★個人商店経営から転換!仕組みで会社を動かす!
 ★企業の基礎体力作りのステップ
 ★受注生産工場に求められる差別化技術と専門分野のプロとは?
 ★製造業のビジネスモデル転換
 ★中小企業の商品開発設計体制作り
 ★ホームページによる新規顧客獲得の裏ワザ
 ★部品製造業が最終製品開発を行うには?
 ★ものづくり中小企業の連携

第三章 各企業の取り組み、事業戦略事例
 ★うちはこれで食っていける:発注元から見た下請け工場の4つの差別化技術
 ★製造業の下請け脱却:アフターサービスの事業化戦略
 ★ある金属加工企業の取り組み
 ★深堀り加工技術を貫く
 ★絶対に緩まないナット
 ★カンブリア宮殿:バカ社長を演ずることで下請け体質から抜け出す
 ★小粒でもキラリと光る製造業を目指して!

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