2019.06.01
“品質管理”とは本来、顧客の求める価値に対してそれを保証するための企業の活動全体を指します。
ところが現在の〝品質管理〟は不良管理など非常に狭い意味になってしまっている。そういう意味で「モグラ叩き体質」から抜け切れずに後追い管理が常態化している。
これからは顧客の求める品質を見える化して、その変化を予測、先回りして付加価値を提案する活動が求められる。顧客と一緒にモノづくりの最適化を図り、顧客ごとに付加価値を保証していく。
単に、図面が来たからといって、それを忠実に作るだけでは顧客の望むモノ作りはできない。このような『日本品質』をつくるのは、中小製造業であり、そこで仕事をする若手リーダーの積極的な行動で、課題を克服していくことが必要な時期に来て
いるのではないだろうか?
そこで、これからの新しい品質管理の流れについて4つのポイントを挙げてみよう。
1.生産開始時の初期流動管理
2.変更点発生時の工程変更管理
3.検査の精度向上
4.攻めと守りの品質管理
上記は、潜在する品質問題をあぶりだし、上流工程で未然防止対策を講ずるとともに、万が一でも外に流出させない対策を講ずることを目指している。今までの、後追いのモグラたたき品質管理から、未然予防の品質管理に考え方も行動も180度転換しなければならない時期に来ている。