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「エラープルーフ化」の5つの対策と5つのしくみとは?
ヒューマンエラーを「人」以外の要素で対策する

2019.05.30

エラープルーフ

エラープルーフとはエラー(ミスによる故障や不具合)が発生しないように、あるいは発生しても通常の機能や安全性を維持(プルーフ)できるように、あらかじめしくみや手順を設計する概念です。重要な事は作業を構成する人以外の要素、すなわち 機器、しくみ、手順等を 改善することです。

エラープルーフの本質は、あらかじめ「5つの対策と5つの仕組み・手順」を設計しその中でミスの発生・拡大や流出を防ぐことが重要となります。
1.発生防止対策
(1)排除:排除とはエラーの原因を事前に取り除くこと
(2)代替化:ヒトが行っている作業を機器やシステムなど他に代替させること
(3)容易化:作業をしやすくすること

2.波及防止対策
(4)異常検出:エラーを可能な限り速やかに検出し、迅速に対応すること
(5)影響緩和:エラーが発生しても、その影響が可能な限り小さく、他に波及させないこと

3.仕組み・手順の設計
エラープルーフの本質は人の対策ではなく、人以外の対策を講ずることである。そして、あらかじめ手順や仕組みを設計することが重要となる。
(1)工程設計のしくみ:QC工程図を作成し、その中で「排除」「代替え化」「容易化」を考慮した工程を設計する
(2)4M管理のしくみ:「異常」の見える化と早期発見、対処手順をしくみ化して大きな問題に発展させないこと
(3)リスクアセスメントのしくみ:不具合の大きさ、波及性はリスクアセスメントを実施、定量化して対策する
(4)検査のしくみ:必要に応じて検査を実施するための、検査の方法、項目などを決めるしくみを構築する
(5)FMEAのしくみ:潜在不良が、故障や事故につながらないように、すべての故障モードを洗い出すこと

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