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工場におけるルールは3つに分類できる(組織を支配する暗黙のルール 4)

2020.06.18

こんにちは。
高崎ものづくり技術研究所の濱田です。
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例えば製造業の一般的な工場におけるルールは以下のように3つに分けられると考えます。
 工場のルール=共通の規定+作業の標準+暗黙のルール

「共通の規定」は、生産管理や品質管理などを基本に、工場全体のモノの流れや、情報の流れ、各部門の役割と責任、問題が生じた時の処理方法など、工場全体または、部署間の共通の決め事が規定化されています。これらは、ISO9000の品質マニュアル、規定類などが該当します。

「作業の標準」は、文字通り作業手順書、作業フロー、チェックシート、帳票などが該当し直接製品の品質を作り込むための現場の作業の方法、手順を指します。

そして、2つの明文化されたルールのほかに、3つ目のルールとして、半ば強制力を持った暗黙のルールが存在するのも事実です。2項で述べてきたように「良い風土」「悪い風土」に基づいた思考や行動のルールがそれに該当します。

暗黙のルールは、普段と異なる状況が発生したとき、つまりマニュアルに記載された手順通りに作業できない場合、明文化されたルールがない場合によりどころとして適用され、良い悪いに関わらず強制力を持っています。同様に、上司の指示や先輩の言動も強制力を持っています。ですから、全てが悪いと決めつけることはできませんが、良い暗黙のルールだけを選択して守っていくというわけにはいきません。そこで「良い暗黙のルール」をうまく生かして、良い仕事の結果が得られるようにしていくことを考えて見ます。

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