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「不良率10ppmは実現可能か?作業ミス防止対策の限界に挑戦

2019.05.28

PPM

作業ミス防止対策の限界はいったいどこにあるでしょうか?不良率10ppmを実現させることは可能でしょうか?
人は、適度な緊張感をもって仕事をしていても、1000回に3回、必ずミスをする。そのミスに気がつかず、流出させてしまう見落としのミスが、1000分の3ありこれを掛け合わせると100万分の9となります。この100万分の9がヒューマンエラーの限界と考えられます。
 ★3/1000×3/1000=9/100万回

ヒューマンエラーによるトラブルの確率を100万分の9以下にすることは極めて困難で、大量生産のメーカーの品質管理では、10PPMが品質管理の限界と考えられています。しかし、多くの製造業は多品種少量生産であり、10ppm実現は困難を極めます。
  
かつて、ある大手車用品製造会社では、協力工場のランクを不良率でランク付けしA〜Eの5段階で評価を実施していました。ここで、Eランクの協力工場は改善が見られない場合は取引停止の処置がとられます。少なくともBランク(100ppm以下)を目標に工程の管理のしくみを構築しなければなりません。
 
そこで、ある協力工場では、Aランクの50PPM以下を実現するため様々な対策を講じました。さてどのような対策を講じたでしょうか。

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